【バイク小説】俺とGS:#33 過去⑤

バイク小説目次
短編小説 ・俺とGS400:#1 出会い ・俺とGS400:#2 夏の夜と原付 ・俺とGS400:#3 峠道と恋 ・俺とGS400:#4 再会 ・俺とGS400:#5 敵 ・俺とGS400:#6 勝負 ...

←前回のお話

俺はS。華の16歳。愛車はGS400。

以外とみの丸の過去の話が長くなって俺自身うんざりしてる。

いい加減そろそろ終わりにして物語の展開を変えていきたいとこだ。

とりあえず、一平が怪我した女にも金を出させる鬼畜という印象だ。

みの丸「…ってな感じ」

みの丸は薄く笑みを浮かべているが、あまり素敵な思い出とは
思えない。

俺「そうか…」

みの丸「うん。。。でもねこれがきっかけで戦争が始まるの」

みの丸「彼は【明星】っていう暴走族のリーダーだったの」

俺「え!?」

みの丸「【明星の一平】有名だったから聞いたことあるでしょ?」

明星の一平!?なんかなじみがあるような…。
確かに聞いたことがある。

不良の世界に疎い俺でも聞き覚えがある。

明星の一平というのはただの貧乏な鬼畜ではないという事か…。

俺「確かに、聞き覚えがあるな」

みの丸「でしょ!!しかも明星は5人しかいないんだけど、すっごく強くてね。
キックスは壊滅させられたのよ」

俺「ほ~」

明星の一平が何なのか思い出せず、みの丸の言葉が
あまり頭に入ってこない。

みの丸「ただ、問題だったのはキックスのシゲキの叔父が警察の
偉い人だったの」

俺「うんうん」

みの丸「それでね、明星のメンバー全員は逮捕されたの…。」

俺「うむ、それはつらいな」

みの丸「まぁ、こんなとこかな…」

みの丸は悲しそうに少しうつむいた。

俺「え?」

みの丸「え?」

俺「終わり?」

みの丸「うん…これが私と彼の出会いから今に至るまでよ」

俺「つまり、峠で負けて、ジュース奢っただけ!?」

俺は思わず、机に手をついて立ち上がった。

みの丸「う~ん・・・」

みの丸は少し不満そうだった。

俺全然チャンスあるじゃん。
みの丸と一平には特に何もなかったことに歓喜した。

結局はバイクの運転がうまくて喧嘩が強いだけの男だ。

しかも貧乏。

これなら勝てる。俺はそう確信した。

つまり、俺もバイクの運転はうまくなってきている。

あとは、喧嘩が強ければ一平に劣るところはない。

顔つきが若干情けないだけで、格闘技でもやれば精悍な男らしい
顔つきに変わっていくことだろう。

俺には希望しかない。

もう、みの丸は俺の女になったも同然だ。

俺は格闘技を習う事を決めた。

俺「色々聞けてよかったよ。」

みの丸「うん、私もすっきりしたよ」

俺「俺、頑張るよ」

みの丸「え?」

俺「いや、なんでもない。じゃあ行くよ。」

みの丸「うん、またね。」

そして、俺は鉄剣タローにみの丸一人を残し、
背中を向けた。

外を見ると少し暗くなってきていた。

何だか、みの丸との距離がすごく近づいた気がする。

それもそうだ。もう、俺の女だ。

とりあえず、俺の目標は明星の一平をみの丸の目の前でボコボコにして、
峠で抜き去ること。

明確な目標ができた。

とても清々しい気分だった。

俺はGSのエンジンをかける。

ドゥルン、ドゥルン!!

何だか久しぶりに感じるGSの鼓動。

俺はミラーに映る夕日と自分を重ね、自分の心の声に
耳を傾けてみた。

何だか今日は「やきそばが食べたい」

そう思った。

→続きのお話

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