こんにちは。王鈴です。
今回はフロントフォークのOH。
徹底的に誰でもできるよう細かく書いていきます。
これで出来なきゃバイクいじるのやめちまえ!って言えるくらい書く。
読む前に言っておくが、工具代ケチるやつは見るな。
この記事を読むくらいなので経験が浅いはず。
工具ケチるならブラウザバック推奨。
フロントフォークOHに必要な工具
・フォークシールインサーター
・インパクトドライバ
・油面調整工具
・ダンパーロックソケット
・ジャッキ
上記の工具を必ず用意。
いや、なくても出来るけどあったほうがいいよ。
ってゆうか作業する前に俺の記事読んでるくらいのレベルなら
絶対買うべき。
所有バイクが一台で、今後やらないならバイク屋さんがお得だよ。
経験を買うつもりで工具にも投資できる人だけ読み進めて下さい。
フォークシールインサーター
これは、オイルシールを打ち込む工具。
自分のバイクのフロントフォークの太さを確認して購入しましょう。
この部品を握って、上からたたく。
ただそれだけ。
塩ビパイプで代用してる人もいるけど、高い工具じゃないし
あってもいいんじゃないだろか。
インパクトドライバー
フォークのOHに関わらずバイクの整備をするなら持っておくべき。
ボルトなめた時もこれがあれば頭吹っ飛ばせるからね。
むしろこれがないならフォークのOHやらない方がいい。
僕がコードレスとコード式両方使用しています。
磨きはコード式。
ボルト外しや、穴あけはコードレスで使い分けてます。
なるべくハイパワーの物がおすすめ。
僕はブラック&デッカーと日立製の物を愛用してます。
油面調整工具
これは便利すぎる。
油面用のメモリに合わせて、オイルを吸い出すだけ。
なくてもいいけど、あったほうが気持ちいい。
安いし、俺は買った。
ダンパーロックソケット
これ、必須。
この作業でしか使わないけど、絶対買うべき。
フォークを組むときどうしても供回りしちゃうので、
これがないと相当やりにくいと思う。
数百円なんだから買うでしょ…。
ないならフォークいじるなよってレベル。
ジャッキ
これも必須。
というか、持っておいて損はない。
今後も必ず使うしね。
持ってないなら買っといたほういいです。
それと、後は基本的なスパナとか必要だけど
ドンキとかに売ってる工具セットで補える範囲だと思います。
フロントフォークOH手順
・フォーク外すために必要なネジを軽く緩める
・ジャッキアップ
・タイヤ外す
・フォーク外す。
・フォーク分解
・フォーク組付け
大まかな手順はこんな感じ。
ジャッキアップの前にネジ類は軽く緩めておくこと。
トップキャップ、アクスルナットなどは緩めておいたほうがいいです。
インパクトがあれば別にどっちでもいい。
緩める箇所は下記を参照。
アクスルシャフトのナット。
フォークのトップキャップ。
これ、軽くですよ。スプリング抑えているので。
車体からフロントフォークを外す手順
これらを緩めたらジャッキアップ。
まずは、アクスルシャフトを抜いて、タイヤを外す。
アクスルシャフトはナットを外すとこの状態。
下側の2か所のナットを緩めて、叩けばシャフトが抜けます。
まずは右側(スロットル側)。
カラーも入っているので解るようにしておきましょう。
内側にも入ってます。
こんな感じでセッティング。
次は左側(クラッチ側)。
僕の場合はメーターギアの外側にワッシャー1枚。
それとカラーが入ってます。
車両によって違うので、これらをきちんと解るようにしておきましょう。
解らなくなったとか知らねえよ。
「解るようにしておきましょう」って書いてるんだから。
タイラップとかで固定しておけよ。
あ、キャリパーも外してね。
タイヤ抜けないから。
ホースが負担がかからないようにしておきましょう。
これで、フォークを引き抜く準備が整った。
ミツマタのとこのボルトを緩める。
緩めるだけね。
トップブリッジのボルトを緩める。
この時突き出し量も確認しておいたほうがいいかな。
緩めると、するっとフォークが落ちていきます。
。
そして、フロントフォークを引き抜く。
これで車両からはずれました。
フロントフォーク分解手順
まずは、このボルトを外します。
スプリング飛び出してくるので注意。
スプリングも向きがあるかもしれないので、向きが解るようにしておくこと。
フロントフォークのオイルを抜く
ひっくり返してオイルを抜く。
ある程度抜けたら、ストロークさせながらオイルを排出。
ここまで来たら、インナーチューブとボトムケースを分離します。
ここが一番大事。というか難所。
フロントフォークのソケットボルトを外す
ここの下のボルトなんですが、かなり強く締め付けられています。
そして、奥まったところにあるのでナメたら大変。
はい、僕はナメました。
ソケットボルトを外すと、フォークが分解できます。
インナーチューブの中身はこんな感じ。
・インナーチューブ
・オイルロックピース(銀色の金具)
・なぞの棒とスプリングのセット(茶色っぽいやつ)
パーツリスト見ると他にも部品ありそうなんだけど…。
まぁ、いいか。
オイルシールを外す
そしたらオイルシールを外します。
これはケースを傷つけないように布で養生しながら
外します。
てこの原理を利用して、パコっと。
ここを無理矢理やらないでね。
とりあえず分解できたら各部品を洗浄。
パーツクリーナーでもなんでもいいよ。
インナーは点錆くらいなら柔らかいブラシで落としましょう。
だめなら、再メッキか新品で。
ソケットボルトをなめた場合
ソケットボルトをナメたら、ドリルで破壊します。
頭をドリルでガンガン削る。
他のところ傷つけないように注意。
ここでもインパクトドライバーが大活躍。
ある程度頭削ったら、上からぶっ叩くとネジの頭だけ取れます。
もしくはある程度削ったところで、六角ナメた時用の工具を
ハンマーでたたき、そのままインパクトで緩めると外れます。
これでOK。
でも、なるべくナメないようにね。
フロントフォーク組みたて手順
インナーチューブに部品を入れます。
・インナーチューブ
・オイルロックピース(銀色の金具)
・なぞの棒とスプリングのセット(茶色っぽいやつ)
出来たら、インナーチューブをボトムケースに挿入。
そして、ここで奴の出番。
こいつを使うときがきた。
インナーチューブの中に突っ込むので延長させる。
入れたらひっくり返して、グッと力を入れる。
その状態でソケットボルトとガスケットを締め付けます。
フロントフォークのオイルシール打ち込み
次はオイルシールの打ち込み。
刻印がある方が上。自分が見えるように挿入する。
内側、外側にグリスを塗ります。
挿入。
ガンガン打ち込みます。
そしたらクリップを取り付けるんですが、打ち込みが甘いと溝が出てません。
クリップが付けられる溝が綺麗に出るまで打ち込みましょう。
フロントフォークにオイルを入れて油面調整
ここまで来たらオイルを入れるぜ!
俺はこのフォークオイル「YAMAHAのG-15」
オイル量は150CC。で油面は186mm。
スプリングを外した状態で注入および計測。
この油面ゲージを大体186でセット。
フロントフォークを目いっぱい縮めた状態で計測。
注射器を引っ張ると、余分なオイルを吸ってくれます。
マジ便利。
フロントフォークのエア抜き
油面調整が終わったら、軽く蓋をしてフォークを複数回ストローク。
そうすりゃ、大体エアが抜ける。
これで、スプリング入れて、蓋して完了。
いやー、長かった…。
後は、車体に取り付けで作業完了となるわけですが、戻すだけだからいいよね?
と、言いたいが、仕事暇なので一応書いときます。
フロントフォークを車体に取り付け
普通に車体に挿入してください。
ミツマタのボルトを仮締め。
そしたら、左右の割締めクランプを仮止め。
フェンダーも仮止め。
カラー入れて、そこにアクスルシャフトを挿入。
アクスルがスムーズに動くよう調整。
まっすぐスムーズにピストン運動できればミツマタとトップブリッジを締めます。
フォークの左右の位置が整ったら、フェンダーも締めてタイヤを取り付けます。
割締めクランプを外して、
ホイールカラー、メーターギア、ワッシャなどと一緒にシャフトを通します。
このバイクの場合はメーターギアがある側からシャフトを挿入。
割り込めクランプを仮止め。
規定トルク(8.5)で締めこんで完了。
この後に、割締めクランプを本締めします。
割締めクランプは手前側を規定トルクで締めこんで、その後、後ろ側を締める。
再度、手前側のトルクを確認。と、2.3回繰り返しチェックしましょう。
後は、キャリパー付けて完了。
キャリパーは仮止め。
車体のジャッキアップを辞めた状態でブレーキレバーを握りながらキャリパーを
規定トルクで締め付けましょう。
これで終わり!!
まとめ
とりあえず、記事はまだ100%完成ではない。
分解してあるフォークがあるので足りない分は気が向いた時にUPします。
質問や追加してほしい画像を教えてもらえると嬉しいです。
とにかくね、専用工具あれば楽勝。
インパクトないと苦行だと思う…本当に便利だよ。
それと、ソケットボルトはなめないように!
なめると面倒です。
俺は壊す前提で予備のフォークも用意して、
壊したらシングルディスクに退化させる予定でした。
とにかく、初めてやるなら、壊す。
だが、やらなきゃいつまで経っても出来ない。
作業は自己責任でよろしく。
あ、最後に品番。
ちゃんと、正規の価格だからご安心を。
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