こんにちは。王鈴です。
今回はエンジンオーバーホール済み車両の購入について。
僕の方にも結構質問がくるんですよ。
「エンジンオーバーホール済みの車両を購入しようと思ってます」とかね。
んで、内容を聞くとよくわかってない。
僕としては、
どこの馬の骨がやったかもわからないエンジンのOHほど怖いもんはないですね。
絶対買わないですし、買おうとしてる人いたら止めます。
まじで買わないで下さいね。
バイクのエンジンOH作業はどんな物があるの?
・バルブシートカット
・バルブ擦り合わせ
・バルブガイド打ち換え
・シリンダーボーリング/ホーニング
・スリーブ打ち換え
・クランクベアリング交換
・クランク芯だし…etc
ざっとあげただけでもこれだけの作業があります。
他にも、カム周りだったり、面研だったりたーーくさんあります。
この中からエンジンの状態に応じて必要な作業をしていくわけです。
まずは、どんな作業があるのか自分の中でもある程度整理しておくといいですね。
なぜ、エンジンオーバーホール済みのバイクが危険なのか
・作業者が不明
・作業内容が不明
この2点になります。
逆にこれらが明確で、信用できる方なら買っても問題なし。
エンジンオーバーホール時の作業内容が不明
ガスケット交換してオイル漏れが止まってたらオーバーホール済み?
とりあえず、ピストンリング交換してたらOKですか?
まぁ、ほかにも色々ありますけど、オーバーホールの作業内容が不透明なんですよね。
そりゃあそうですよね。組み付けちゃえば中はわかりません。
また、OH時に純正部品を使用しているのか、社外品を使用しているのか…。
その辺も全くわかりません。
「もちろんALL純正だぜ!」なんて言っといて社外品だったりね。
ふるOHしてあるよなんて言って、ガスケット変えただけとか…。
おまけに面出しもせず、古いガスケットが残ったままなんてこともありますよ。
そもそも組間違いだってたくさんありますよ。
サービスマニュアルも確認せずに組んでるとこだってありますからね。
組み間違えたエンジンで走り続けたら致命的なダメージを負うかもしれません。
走行中にロックしたりね。
簡単に思いつくだけでもこれだけありますからね。
どれだけ、危険かわかると思います。
適当にブラストなんかされてたらもうおしまいですわ。
内燃機加工技術の差
バルブシートカットだったり、シリンダーのボーリングだったりね。
この技術だって、人の手も使うわけです。
だから、精度がみんな同じじゃないんですよ。
職人さんによっても全然違います。
塗装だってそうですよね。
ただ、ただ、安くて早い技術のない業者に外注しているバイク屋もあれば、
自分で探して、納得できる品質で仕上げてくれる業者に
依頼しているバイク屋もあります。
内燃機加工ってほんと細かい作業なんです。
適当なとこでやられればそれだけクソバイクに仕上がります。
最初は調子よくても、しばらくすると調子崩したりね。
また、バイクのエンジンによって弱点もあります。
内燃機加工であがってきた部品たちを熟練のメカニックが
自分の経験を元に組んでいくわけです。
まとめ
エンジンフルオーバーホール!とかで販売されていても、
買っちゃいけないのがよくわかるでしょ?
だから、きちんとしたお店には依頼が殺到するんです。
バイクを買う!ってなったらそりゃあ早く乗りたいし、
それなりにきれいで納車が早くて、安い方がいいですよね。
でも、そんなクソバイク買うと、買っても結局乗れない時間が多くて、
修理、修理、修理で結局フルレストア買えるくらいの金額に
なってしまいます。
だから、これからバイクを買おうって人は納車は半年は待つ覚悟で
しっかり整備されたバイクを買ってくださいね。
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