こんにちは。王鈴です。
今回はバイクのアイドリングが不安定となる原因について、
僕がわかる範囲で書いていきたいと思います。
僕のGS400もアイドリングが不安定になる症状があり、
2年間いろいろ悩まされました。
僕はキャブ、コイル、コンデンサーで完調。
僕がやってきた、原因と対処法について書いていきたいと思います。
良いバイクの条件は「圧縮」「点火」「燃調」です。
それぞれがベストな状態であればアイドリングもばっちりなはずです。
アイドリング不安定の原因その1 点火
これが一番簡単に確認できます。
まずはプラグの焼け具合を左右違うようであれば
点火時期を見てみましょう。
まぁ、キャブの場合も結構ありますけど、まずは簡単なとこからね。
電圧不足
バッテリの消耗や、充電関係の部品の劣化で
火花が弱くなり、アイドリングしてくれなくなる場合もあります。
まずは電圧をチェックしましょう。
アイドリングで12.3V以上あれば御の字でしょう。
5千回転くらいまで回して14VくらいでればOk。
もし、16Vなど出るようでであれば電装品を疑いましょう。
過充電でバッテリ壊れちゃいます。
プラグかぶり
プラグかぶっていてもだめすね。
きちんと熱価の合った新品プラグに交換しましょう。
清掃でもいいけど、高くないし、新品にしちゃいなよ。
あと、緩すぎてもだめだからね、締め付け具合も確認してみてください。
バッテリケーブルの緩み
僕もこの前整備中にやらかしました。
なーんか止まっちゃうなぁ、ってことがあってね。
バッテリのケーブルや端子の荒れを修正するだけで
アイドリングが良くなったりしますよ。
ここも要チェックやで~。
点火時期の不良
・吹け上がりが悪い
・左右でプラグの焼け色が違う
点火時期。ポイント調整ってやつです。
ウオタニを導入している人は解らんですが、
純正のポイントを使用している場合は要チェックです。
点火時期が狂っていると、吹け上がりが悪かったり、
アイドリングが不安定になります。
確認方法は、タイミングライトやテスターを使って確認したます。
合わせマークとFマークがずれているようであれば調整しましょう。
詳細についてはこちらをご確認ください。
ポイントの不良
・アイドリングが一瞬下がる。
・ストールする
テスターで調整して、点火時期もばっちりなのに、
なんか安定しないなって場合は、火花がうまく飛んでいないかもしれません。
そんな時はタイミングライトを接続して、点火具合を見ましょう。
点火不良が発生していれば、アイドリングが下がるタイミングで
タイミングライトの点滅もなくなります。
点滅のリズムがちょっとおかしくなりますね。
その場合はポイント自体を交換してみるといいかもしれません。
ガバナースプリングの劣化
・アイドリング不安定
上記のような症状がでていれば、ガバナースプリングの劣化を疑ってみましょう。
ガバナースプリングの交換の際は長さに注意して適合したスプリングに交換です。
トルクもかなりアップしますのでおすすめの対処ですよ。
イグニッションコイル・コンデンサーの不良
・ポイントから火花がでる。
・イグニッションコイルやコンデンサーの不良。
・左右でプラグの焼け色が違う
上記のような症状が出る場合は
IGコイルかコンデンサーの異常かもしれません。
エンジンが暖まってから出る場合はこちらの不良の可能性が高いです。
左右で違う場合はIGコイル自体を左右で入れ替えましょう。
症状が入れ替わるようであれば
IGコイルかコンデンサーと切り分けができます。
IGコイルが不良の場合は手で触ると熱いと思うくらい熱を持っています。
コンデンサーの場合はポイントの接点から火花が出たりしますね。
プラグコードなどの不良の可能性もありますので、
その辺も確認しておくといいですね。
また、純正IGコイルだと、コンデンサー交換も半田などで取り付けしないと
いけません。
自信がない人は社外品のIGコイルでもいいんじゃないかと思います。
純正が安心ですけどね。
僕は純正のイグニッションコイルを補修して使用しています。
さらに、改良を加えて、現在はハイパーコンデンサーを使用中。
かなりおすすめです。
アイドリング不安定の原因その2 燃調(キャブ)
燃料と空気の混合比率です。
となると確認するのはキャブレターとその周辺と言うことになります。
エアクリーナーの汚れ
空気の吸い込み口ですからね。
エアクリのスポンジが汚れていると空気が吸えなくなって、
いい燃調がでません。
GS400は湿式なので、清掃すれば破れるまで何度でも使用可能です。
とってもエコですね。
灯油で洗浄すればOkです。
その時雑巾みたいに絞ったらあかんよ。
灯油の中でもみ洗いしましょう。
また、洗浄したらオイルをなじませるのも忘れずに。
また、逆に入ってないなんてこともあります。
そうなると、キャブなどにごみが入ったりしますので、
いいことありません。
意外と見落としがちですが、しっかりチェックしましょう。
インシュレターやエアクリのパイプ
やはりゴムなので、経年劣化でひび割れたりしてきます。
ガソリンや熱にもさらされるので結構過酷な環境なんですよ。
見た感じ大丈夫そうでも、内側がひび割れていたりすると
二次エアーを吸って燃調がくるって調子わるくなります。
アフターファイヤーなどがひどい場合も二次エアーの可能性ありますね。
怪しい個所にパーツクリーナーなどを
吹きかけるとアイドリングが変化しますので、それで確認できます。
交換については以下で書いていますのでよかったら見てください。
調整不足
同調が狂っていたり、パイロットスクリューの調整不足があると
アイドリングが不安定になります。
パイロットスクリューの調整は説明するのは難しいんですけど、
アイドリング状態で左右に回して、アイドリングが一番高くなったところが
割とベストな状態です。
あまり回しても変化がない場合はスロー自体を燃調に合わせて、
交換していく必要があるかもしれません。
あとは、油面なども見ておくといいですね。
https://baik.gs400e.net/gs400carburetor/
キャブレターの不具合
キャブの不具合。
セッティングはもちろんですが、まずはキャブがしっかりしていないと
他のとこがきまりません。
かと言っていきなりキャブ開けるのもね。
でも、上記を確認しても解消されない場合はキャブの可能性大です。
基本的に超精密なので自分でやらない方がいいです。
また、バイク屋さんでもきちんとキャブを整備できるバイク屋は少ないです。
大体、ジェット類新品にして、油面調整して終わりじゃないですかね。
古いバイクの場合それじゃあだめなんです。
いろんなところにゴム部品が使われているので、その辺全部交換。
もう、全バラです。
キャブのオーバーホールとか言って、キャブを連結させたまま
やっているのはオーバーホールとは言えません。
それは簡易清掃とジェット交換です。
古いバイクのキャブレターは
バタフライの摩耗だったり、シャフトにガタがあったりと…。
メーカーから部品供給のない部品が消耗しています。
そのため、結構専門業者さんに依頼しているバイク屋さんもいますよ。
餅は餅屋ってやつですね。
なので、自社でやっている場合はキャブをどこまでやっているのか
確認した方がいいと思います。
ただのジェット交換だけして完了としてるるとこが結構ありますよ。
結局、そういったところから二次エアー吸ってるとどうにもなりませんね。
技術のあるバイク屋でやってもらうか、専門業者に依頼となります。
アイドリング不安定の原因その3 圧縮(エンジン)
もう、これになるとちょっと素人じゃどうにもできないですね。
圧縮不足であればエンジンオーバーホールです。
オイル漏れなどが激しいと圧縮不足の可能性大ですね。
あ、プラグの締め付けが緩かったりしてもだめですよ、
きちんと締めましょうね。でも、締めすぎ注意。
これは圧縮測ってもらってNGならOHしましょう。
まとめ
一応、僕が思いつく限りをまとめてみました。
簡単にまとめると、点火を一新、キャブを再生。
タンクの錆取って、コックも新品。これが一番近道です。
アイドリングにはかなり悩まされたので、参考になると嬉しいです。
他にも、いろいろ原因はあると思います。
キャブのつまりや、燃料コックのホースの破れだったりね。
点火⇒二次エアー⇒燃料の経路をよーく確認してみましょう。
エンジンが大丈夫ならきっと調子が良くなるはずです。
コメント
おつかれさまっす。流石分かりやすく詳しい説明ありがとう。僕も色々やってみますかおか
キララさんもチャレンジャーですからねw
お互い、完璧に近づけるよ頑張りましょう!
お疲れ様です。
いろいろ勉強してますね~
アイドル不調!!
自分も悩まされている一人です。
原因を一つずつ潰してますが全て外れてます。www
早く絶好調にしたいですよ。
大木さんも悩んでますね。
僕のはだいぶよくなりましたが、たかさんには程遠いって感じですw
でも、悩んだ分自分の糧になりますからね!
お互いがんばりましょう^^
アイドリングが一瞬下がり、持ち直せない時にエンストする不具合があり、この記事に辿り着きました。参考にさせて下さい。YouTubeのポイント調整も拝見しました、助手のカメラウーマンさんと仲良くて微笑ましく、わかりやすい動画でした。
GS400とW1で異なりますがポイント点火同士です、基本は同じですね。