GS400キャブのオーバーホールを徹底解説。キャブレターのバタフライサイドシール交換。

こんにちは。王鈴です。

今回はキャブレターのフルオーバーホールです。

バタフライまで分解しちゃいますのでほんとに完全フルオーバーホール。

もちろん僕にそんな技術はありませんが、

GSの集い、いや、もうGSの神様といっても過言ではない
「たかさん」に教えてもらってきました。

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キャブレターのオーバーホールの基準

今回の作業に入る前に結構、誤解があるなと感じることがあります。

それはオーバーホールの作業の基準です。

ジェット清掃や、中のジェットなどを新品に変えただけで
オーバーホールと言っている、業者さんもあるんです。

このブログを読んでる人でもそう思ってた人何人かいるんじゃないの。

ジェット清掃して、部品交換するくらいなら、キャブの取り外しが
できるのであれば簡単にできます。

こんな作業で数万円請求されることだってあります。

これはオーバーホールではなく、ただの簡易清掃です。

GSなら一時間かからんくらいで終わってしまいますね。

だから、オーバーホールを依頼する場合はどこまでやるのか
必ず、作業してくれる人に確認してくださいね。

キャブレターオーバーホールとは

じゃあ、どこまでやればええんや?ってことになりますが、
キャブもいろいろなところにゴム部品が使われています。

変なとこから空気を吸わないよう、ガソリンを漏らさないよう。

至るところがきちんとシールされています。

それらの部品をすべて外して、交換、清掃することです。

んで、よく見落とされるのがバタフライシャフトの
「バタフライサイドシール」です。

ここは、きちんと技術のある人でないとバラすべきじゃない。

下手に触らない方がいい部分です。

ですが、ここから二次エアーを吸って調子を崩してるバイクは多いです。

しっかりした専門店であれば整備の必須項目です。

ぜーんぶバラバラにして、綺麗にして、部品を交換する。

ここまでやってオーバーホールですね。

キャブオーバーホールの注意点

至るところにゴム部品が使われているキャブレター。

たまーに組んだままキャブクリーナーやエンジンコンディショナー
をぶっかける人がいますが絶対やめてくださいね。

必ず、全部ばらばらのボディ単体になってからケミカルを使用してください。

ゴム部品が全部だめになってしまいますよ。

あとは真鍮製の部品は柔らかいので、無理やり締めない緩めない。

特にスロージェットが固着している場合、ダメにしたらアウトです。

僕はヒートガンで温めてから緩めて、大体解決してます。

そして、各ジェットにあった工具を使用すること。

これ絶対です。

キャブレターの作業が出来るようになるとバイクの整備が
一気に楽しくなります。

工具をそろえても後悔しないでしょう。

また、交換する部品は可能な限り純正を使用しましょう。

GSはかなり純正も出るのでちょっと高いですがおすすめです。

GS400パーツリスト(キャブレターGS400~GS400E)
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以上のことを気を付けて、作業に入っていきましょう。

キャブレター分解手順

トップカーバを外して、ダイヤフラムを抜く。
フロートチャンバーを外して、各部品を外す。
バタフライシャフトのビスを緩める。
チョークレバーなどを外してキャブを単体にバラす。
バタフライを外してシャフトを抜く。
付属品を外す。

大まかな流れはこのような感じです。

トップカーバを外して、ダイヤフラムを抜く

キャブのトップカバーのネジを外していきます。
GS400のキャブのトップカバー

内部にスプリングが入ってますので、必ず、蓋を抑えながら
外してくださいね。
トップカバーを外した状態
トップカバーを外せばダイヤフラムが抜けます。

構成部品・ダイヤフラム2個
・ジェットニードル
・スプリング
・ニードルを抑える円盤
・クリップ
・トップカバー
・ブラケット
・ネジ8本

この時分解した部品をチェックしましょう
ニードルを抑える円盤は廃盤部品なのでなくないよう注意です。

こんな感じでダイヤフラム内に装着されます。
スグ抜けますのでなくさにですね。

GS400のニードルを抑える円盤

各部品の点検

ダイヤフラムの亀裂や穴

裏からライトを当ててしっかり確認しましょう。

GS400ダイヤフラムの穴を確認

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ニードルの摩耗

 

しばらく交換されている形跡がなければ新品にしておくのが
無難です。

先が痩せて、燃調が濃くなっている場合があります。
純正新品がでますのできちんと交換ね。

スズキ純正 ニードル ジェット 13383-44010 HD店

フロートチャンバーを外して、各部品を外す。

ダイヤフラム達が外せたら、キャブをひっくり返して、
フロートチャンバーを外します。

各フロートチャンバーにネジが4本、合計8本緩めます。

地味に面倒です。

ネジを緩めるとカパっと外れますが、長年あけていない場合は
ガソリンでちょっと張り付いてる場合があるので軽く衝撃を与えて外しましょう。

本当に軽くですからね。

フロートチャンバーを外すと各部品が顔を出します。

素敵ですね。バイクいじってる感がグっと増します。

フロートピンを抜いて、フロートを外す。

ピンは無理やり抜かないように注意ですよ。

GS400フロートピンの抜き方

ニードルバルブ、バルブシートを外す。

ニードルは入ってるだけなのでなくさないように。

バルブシートは10ミリのメガネとかで緩めれば外れます。

ガスケットは交換です。

 

 

スロージェット、ニードルホルダーを外す

スロージェットとニードルホルダーを外します。

スローはしばらく開けていない場合、固着している場合があります。

無理やり外さず、ヒートガンなどであたためてからサイズの合った
ドライバーで外します。

ニードルホルダーは引っ張れば抜けます。

ニードルホルダーにはOリングが付いているので、交換です。

外した部品たち。

構成部品・フロートチャンバー
・フロート
・フロートピン
・ニードルバルブ
・ニードルバルブシート
※ネット/ガスケット
・スロージェット
・メインジェット
・ニードルホルダー
※Oリング
・ネジ8本
・フロートガスケット
各部品の点検

フロートおよびフロートピン

ピンは可能であれば新品にしちゃいましょう。

フロートはフリフリしてみて、中から音がしないこと。

それと、浮かせて、両方が均等にうけば大丈夫です。

フロートピンも未交換であれば交換がおすすめ。

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ニードルバルブ回り

交換していないならセットで交換。

ニードルが摩耗していたら交換しましょう。

ニードル先端に段がついてたらアウトです。

ガスケットもね。

フロートバルブはAssyでの交換のためちょっと高い。

大事な部分なので劣化していれば問答無用で交換。

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ガスケットは別で単品発注可能です。

各ジェット/ニードルホルダー

GS400のニードルホルダー
有無を言わさず交換。

交換歴がなければね。

きちんと純正で。

ニードルホルダーのOリングはもちろん毎回交換ね。

どうせやるならホルダー本体も新品にしておきましょう。

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バタフライのネジを緩める


ここまでやったら連結を解除する前にバタフライのネジを緩めておきます。

このネジの緩め方は難しいです…。

多分ここに書いても文章だけうまくできる人はいないと思います。

とにかく、ネジの頭は非常に柔らかいので、ナメないように。

自信がなければ触らない。が鉄則です。

外れないからってぶっ叩いたらシャフトが曲がってアウト。

バタフライ傷つけてもダメです。

キャブが終わっちゃいますよ。

緩めることができたら次へ行きます。

ここでは軽く緩めるだけです。

キャブの連結を解除

バタフライのネジを緩めたら連結を解除します。

チョークレバーを抜く。

2か所ネジで止まってます

アンダーブラケットを外して、引っ張れば普通に外れます。

そしたらあとは付属品たちを外していきます。

構成部品・チョーク
※レバー/シャフト/ワッシャ/ネジ
・アンダーブラケット
※ネジ4本

バタフライを外す


バタフライのネジを外して、シャフトからバタフライを抜きます。

この時無理やり抜かず、にゆっくり優しく、真っ直ぐ抜いてください。

はさまっているだけですのでちゃんと抜けるはずです。

抜けたらシャフトが外れます。

シャフトは左側が太いワッシャ、細いワッシャ、スプリング
スペーサー、ロックワッシャ、ナットで構成。
バタフライシャフト左側の部品構成
右側がワッシャ、スプリング、ちょっと太いワッシャ、
ロックワッシャ、ナットです。
バタフライシャフト→側の部品構成

構成部品・バタフライ
※ネジ4本
・シャフト(左)
※太いワッシャ、細いワッシャ、スプリング
スペーサー、ロックワッシャ、ナット
・シャフト(右)
※ワッシャ、スプリング、ちょっと太いワッシャ、
ロックワッシャ、ナット

その他付属品をはずす

アイドルスクリュー
チョークプランジャ
パイロットスクリュー
※内部のスプリング

これらを外したらキャブボディのみとなるはずです。

もれてたら許してね。

キャブレターの清掃

分解が終わったのでキャブレターを清掃します。

ゴム部品以外はエンジンコンディショナーにつけちゃいましょう。

ほんとにこれは落ちが半端じゃないです。

つけおき洗浄でOKです。

ただ、長時間漬けるんはだめですよ。

特に真鍮の部品はね。

んで、GSはフロートチャンバーを特にしっかり。

GS400フローチャンバー清掃のポイント

スローもメインもフロートチャンバーについてます。

しっかり穴を確認して、燃料の流れをスムーズに。

キャブレターの組み付け注意点

外した部品戻すだけですので注意点だけね。

気を付けるのはバタフライくらいです。

バタフライシャフトのバネ

バネは丸側の方を一旦キャブのでっぱりにひっかけて、
片方をスペーサーにひかっけて、半回転回して取り付け。

バタフライの組み付け

バタフライの組み付けは注意が必要です。

組み付けは真っ直ぐ、無理やり入れないように。

キャブバタフライの入れ方

まっすぐならすんなり入ります。

引っかかるようなら押さずに引いてね。

バタフライをシャフトに挿入したら、仮止めで。

停めたら裏からライトを当てながら、バタフライの隙間を調整。

GS400のキャブバタフライ隙間調整前

新品ではないので、なるべくいいところで調整してください。

GS400のキャブバタフライ隙間調整後

これは文章じゃうまく説明できない…。

バタフライのネジは柔らかいので毎回新品交換してくださいね。

ダイヤフラム

ダイヤフラムも向きがあるので注意です。

耳みたいなやつがキャブのボディのくぼみに重なるように
つけてください。

キャブの連結


後はキャブを連結させて完了となりますが、必ず平行に
連結してください。

なので固い物を下にひいてきちんと取り付けしてくださいね。

まとめ


以上でキャブのオーバーホールは完了となります。

精密機械なので色々気を付けるところがたくさんあります。

まぁ、気になるとこは全部新品にしとけばOK。

特にバタフライ関係は気を付けてください。

一番は再生業者さんに出すのがいいんですが、
やはり納期はかなりかかりますからね。

おそらく失敗すると思いますが、それも経験と思える人が
チャレンジしてください。

やる、やらないは自己責任。

俺のせいにすんなよ。

燃調(キャブ)

よい混合気を燃焼室に送るため、どんな作業が必要かをまとめてあります。主にキャブレター関連のメンテナンスです。

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